ヤマブシタケ(山伏茸)とは
ヤマブシタケ(山伏茸、猴頭)は、中国や日本に広く分布している食用キノコのひとつです。
ヤマブシタケは老人のあごひげに似た真っ白い針がたくさん垂れ下がった、
おもしろい形をしたキノコで、大きさは5-10cm
くらい、中には15cm以上に達する大きなものもあります。ヤマブシタケ(山伏茸)の色は純白ですが、しだいに
淡い黄色から淡い茶色に変色していきます。
キノコの形が、山伏が着る鈴懸衣の胸の部分にある丸い飾りに似ていることから、日本では
「ヤマブシタケ(山伏茸)」と呼ばれていますが、中国では、テナガザルの子どもの頭に似ている
ことから、「猴頭j(Houtou。猴=さる=テナガザルの意味)という名で呼ばれています。
ヤマブシタケ(山伏茸)は一般食品としてもスーパーなどで販売されており、
中華料理の食材としては以前から使われています。
癖がなくてほとんどの料理に合います。スープや煮込み料理などにおすすめです。
ヤマブシタケは旨味成分が豊富なので味にたいそう深みがあり、
また弾力にとんだ肉質は鶏肉のような心地よい歯応えを楽しめます。
ヤマブシタケのアレルギーなどについての苦情はないようです。
岐阜県ではキノコ類を「県産品」として普及させることを計画しているようで、
薬用キノコ普及推進協議会を設立し、ヤマブシタケ(山伏茸)などキノコ7種類を「県産品」として指定しました。
ヤマブシタケ(山伏茸)の効能効果
ヤマブシタケの効果を期待する場合、
摂取量の目安は乾燥ヤマブシタケで一日五g程度とされています。
ヤマブシタケは、食品でありながら速効性があって、目安量を毎日続けてとっていると
早い人なら一〇日くらいで、遅い人でも一、二ヵ月で効果を実感する場合が多いようです。
ヤマブシタケ(山伏茸)は昔から食べられてきた食用キノコなので、安全性については問題ないようです。
動物を使った急性毒性試験でも害のないことが立証されています。
ヤマブシタケを積極的に食べていると、脳内のNGFが増えて神経細胞の活力が高まります。
これは脳の老化防止に役立つとともに、アルツハイマー型痴呆の引き金となる
脳細胞の大量死を防ぐうえで大いに有効です。また、すでに脳細胞がかなり死滅して
痴呆症状が出ている場合でも、ヤマブシタケの常食で生き残っている脳細胞(特に海馬)を
最大限活性化できれば、ある程度の回復も望めるようです。
ヤマブシタケにはアルツハイマー型痴呆症に効果があるとされる
「ヘリセノンD」や「エリナシンC」という物質を含んでいることがわかっています。
そうしたヤマブシタケの回復効果は、
アルツハイマー型痴呆のみならず、脳血管性痴呆に対しても期待できるようです。
さらに、ヤマブシタケ(山伏茸)は、脳血管性痴呆の誘因となる脳梗塞の予防にも役立つようです。
ヒトの脳内で、神経細胞成長因子の合成促進作用を行っているのはエピネフィリンというホルモンですが、
ヤマブシタケ(山伏茸)に含まれているエリナシンCは、エピネフィリンと比較して、
実に4倍以上もの活性を示しました。この神経細胞成長因子の合成促進作用は、
別に老齢者に限った話ではなく、子どもや青年にも有効のようです。
脳内のニューロンは使わなければ若くてもどんどん消失してしまいます。
そのニューロンの消失をくい止め、合成を促進する効果をヤマブシタケはもっています。
さらにヤマブシタケ(山伏茸)はその生体恒常効果(ホメオスタシス)により、
ガン、ボケ以外にも感染症、循環器、消化器、内分泌などにさまざまな効果が期待されています。
ヤマブシタケ(山伏茸)のなかからは、多糖体のほかにも、子宮頚がんの予防に役立つ
「Y−A−2」や「ヘリセノンA」「ヘリセノンB」といった物質が見つかっています。
また、ヤマブシタケに豊富な食物繊維は、
発がん物質の吸収を抑えたり、大腸がんの原因となる便秘を防ぐ作用があります。
更に、動脈硬化を促す血液中の悪玉コレステロールを減らす効果が期待できるようです。
ヤマブシタケ(山伏茸)の注意事項
ヤマブシタケに関する研究報告
アガリクスを初めて世に出した静岡大学農学部研究グループは、
アガリクスに匹敵する薬効をもつキノコである「ヤマブシタケ」の
免疫細胞に対する作用や効果を詳しく調べました。
この結果、アガリクスの主要成分であるβ-D-グルカンが、
ヤマブシタケには約3倍も含まれていることがわかりました。
また中国ではヤマブシタケの研究が進み、「消化器系のがんに対して69.3%の有効性があり
術後の再発防止作用もある。また、肝臓がんや皮膚がんに対しても有効性がある」という研究結果が報告されています。
|