ウコンの成分と利用法
ウコンはアジアの熱帯地方が原産の
多年草木で、クルクミンという成分が含まれています。
ウコンは亜熱帯植物ですから、1年中気温の高い地域でないと
品質の良いものは作れないようです。
ウコンの多肉質の根茎は薬用のほか、
カレー粉の重要な香味、黄色料に利用されるものです。
ウコンは東南アジアには30種類くらいありますが、日本では春ウコン、
秋ウコン、紫ウコン、白ウコンの4種類がよく知られている程度です。
4種のウコンの味と成分はまったく異なり、利用法も違います。
日本のウコン栽培主産地は沖縄です。
ウコンは世界の各地で生薬、染料、着色料やスパイスとして利用されています。
利用法としては薬効のある根茎を収穫して、それをスライスさせて乾燥したものを粉末や粒、
あるいはお茶として飲用するのが一般的です。
ウコン茶の効能効果
ウコン茶に含有されるクルクミンには利尿、利胆(胆汁分泌促進)、
抗酸化、解毒、抗癌、抗炎症作用があり肝臓の働きを活発にします。
胆汁酸の分泌が活発になると原料であるコレステロールが消費され、結果的に血液中のコレステロールが減少します。
春ウコンはクルクミンをはじめ精油成分が豊富なので五臓六腑(肝臓・心臓・腎臓・膵臓・肺)に良く、
紫ウコンは胃腸、白ウコンは膵臓に有効です。
秋ウコンはクルクミンが最も多く含まれており、
肝臓の解毒機能を高め体内毒素を除去します。
ウコン茶はガンをはじめ動脈硬化症などの原因である活性酸素から体が酸化されるのを防ぎます。
ウコン茶は肝炎、胆道炎、胆石症、カタル性黄疸、高脂血症、食欲不振、腰痛、痔、
子宮出血、眼底出血、じんましん、利尿、狭心症、
心臓病、糖尿病、高血圧、脳血栓、二日酔い、胃腸障害、ストレス性胃潰瘍、十二指腸潰瘍など
特に、肝臓病、胃腸病と高血圧に効能があると言われています。
漢方でウコン茶は芳香健胃薬や利胆薬などに使われています。
その他、ウコン茶はうつ病患者のモノアミン不足を解消し、
不安感や無気力感などの症状を改善することが分かっています。
このことは主成分であるクルクミンが、活力や元気の元であるアドレナリン(モノアミン類の一種)
の分泌を促すためだと考えられています。
ウコンの副作用(肝障害など死亡例)
ウコンはまれに皮膚が痒くなるなどのアレルギー症状や肝障害、胆管障害の副作用が報告されています。
肝硬変や胆石のある人は量を控えるか避けたほうが良いようです。
また、もともと肝臓に障害がある人は摂取前に医師に相談した方が良いようです。
ウコン茶の飲み始めに腹痛や下痢などの消化器症状が出ることがあるようです。
ウコンの代謝物質が肝臓に負担をかけたり、アレルギー反応を起こす副作用の可能性があるようです。
肝臓の働きを高めるとされるウコンの摂取がきっかけとなって、
肝硬変の60代女性の症状が悪化し死亡した副作用の事例がありました。
B型やC型の慢性肝炎患者が肝機能悪化で入院するなど、
ウコン茶摂取後に副作用により肝障害を発症した事例があります。
また、六十代の肝硬変の男性が、ウコン茶をのみ始めた後に肝性脳症で入院。
ウコン茶をやめ食生活を改善すると状態は回復したという報告もあります。
厚生労働省新開発食品保健対策室によると「ウコンと肝障害の因果関係に関する
研究班の調査報告を待って対応を考えたい。ウコンが原因だったとしても
成分が悪いのか、本人の体質や特定の製品の製造方法が要因なのか見極めなければならない」との事です。
ウコンは胆汁の分泌を活発化、肝臓の働きを良好にしますが、
一方で過剰摂取、長期摂取は消化管に障害を起こすことがあり、
動物実験では大量摂取が肝臓に毒性を示すと確認されているようです。
ウコンの成分に関する学会情報など
ウコンの効能に注目した厚生省・文部省・科学技術庁は1995年から始めた
『ガン克服新10ケ年計画』に、「ウコンの色素成分クルクミンによるガン予防プロジェクト」
を組み込みました。
1996年に米国科学学会が、「ウコンに含まれるクルクミンは、
活性酸素(シミ、シワ、老化、病気の原因とされているもの)を除去する上で、
ビタミンCや、ビタミンEよりも即効性が高く、それによってガンを抑制する効果もある」と発表しました。
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